心理学者明

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親友の重大事故を目撃してからフラッシュバックと動悸が止まりません

こんにちは。僕は18歳の高校生です。最近、とても辛いことがあって、誰にも話せずにいます。先月、親友が自転車で通学中に大きなトラックにはねられる事故を目の前で目撃してしまいました。救急車が来るまでの間、血だらけになった友達の姿をただ見ているしかできませんでした。友達は一命はとりとめたものの、今も意識が戻らず集中治療室にいます。それ以来、夜になるとあの光景が何度もフラッシュバックしてきて、全く眠れません。授業中もあの瞬間の音や友達の叫び声が突然頭に浮かんで、パニックになりそうになります。家族には「大丈夫」と言っていますが、実は毎日が怖くて、学校に行くのも辛いです。事故現場を通る通学路を変えても、別の道で車の音を聞くだけで心臓がバクバクして冷や汗が出ます。このままでは自分がおかしくなってしまいそうで怖いです。どうすればこのつらい記憶と向き合い、普通の生活に戻れるでしょうか?

心理学者とAI

事故を目撃した高校生が、通学路でフラッシュバックに苦しむ様子を描いたイメージです。

カイトさん、あなたの経験は極めて衝撃的な出来事であり、その辛さは決して軽視されるべきものではありません。目撃した事故の光景や音、そして無力感は、あなたの心と体に深い傷を残しています。これはトラウマ反応と呼ばれる正常な心理的反応であり、あなたが「おかしくなっている」わけではありません。むしろ、あなたの心が「あの時の恐怖をまだ処理しきれていない」というサインなのです。ここから回復するために、いくつかの重要なステップを一緒に考えてみましょう。

まず、あなたが今感じているフラッシュバック動悸、不眠は、心が「安全ではない」と感じている証拠です。これらの症状は、事故の記憶が「未完了のまま」あなたの心に留まっているために起こります。例えば、救急車が来るまでの間、あなたが「何もできなかった」という無力感は、心に凍結した感情として残り、繰り返し浮かび上がってくるのです。この状態を変えるためには、まず身体の反応を落ち着かせることが第一歩です。具体的には、呼吸法を使って自律神経を整える練習をしてみてください。例えば、4秒かけて鼻から息を吸い、6秒かけて口からゆっくり吐く「4-6呼吸」を1分間続けるだけでも、動悸やパニック感は和らぎます。これは神経系の緊張をほぐす効果があり、フラッシュバックが起きた瞬間にも使えます。また、冷や汗や震えが出た時は、両手を温かいお茶を持つように包んだり、足の裏を床にしっかりつける「グラウンディング」という技法も有効です。これらの方法は、あなたの心を「今、ここに」戻し、過去の記憶に引きずり込まれるのを防ぎます。

次に、あなたが記憶と向き合うための方法についてです。今のあなたには、事故の光景が「断片的」に、そして「予告なく」押し寄せてきていると思います。これは、心がその記憶を「整理しきれていない」状態です。ここでは、安全な環境で、自分のペースで記憶を語ることが重要です。例えば、信頼できる大人(学校のスクールカウンセラーや、心理士の資格を持つ相談窓口など)に、「あの時どうだったか」を時間をかけて話してみてください。その際、細部まで話す必要はありません。「あの時、私はこう感じた」と自分の感情を言葉にすることが大切です。もし誰にも話せない場合は、ノートに書き出すのも一つの方法です。書く時には、「私はあの時、友達の叫び声を聞いて、体が震えて動けなかった。その無力感が今も残っている」のように、五感(見たもの、聞いた音、感じた体の反応)と感情をリンクさせて記述してみてください。このプロセスは、記憶を「断片」から「物語」に変え、心がそれを「過去の出来事」として処理するのを助けます。

また、あなたが学校生活や通学路に対する恐怖を和らげるためには、「安全なルーティン」を作ることが役立ちます。例えば、通学路を変えたのは良い判断ですが、さらに「この道では音楽を聞く」「友達と一緒に歩く」など、新しい安心感のある習慣を取り入れてみてください。授業中にフラッシュバックが起きた時には、事前に「トイレに行く」などの逃げ道を用意しておくことも大切です。これは「もしまたあの記憶が襲ってきても、私は対処できる」という自己効力感を育むことになります。さらに、あなたの友達の容態が気になって仕方がないと思いますが、今のあなたは「友達を助けること」と「自分を守ること」の両方を背負っている状態です。ここで重要なのは、あなた自身の回復を優先することです。友達のためにあなたが倒れてしまっては、誰も助かりません。医師からの情報を定期的に聞くなど、あなたが「できる範囲」で関わり、それ以上を求めすぎないようにしてください。

そして、あなたが長期的な回復を目指すためには、専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。トラウマは、放置すると慢性的な不安やうつ状態につながることがありますが、適切なケアを受ければ、ほとんどの人が回復します。例えば、トラウマフォーカスト・認知行動療法(TF-CBT)EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)という手法は、あなたのような経験をした人に対して非常に効果的です。これらは、「記憶を消す」のではなく、「記憶があなたを苦しめない形で心に収まる」のを助ける方法です。日本には、若者向けの心理相談窓口が多数あります(例えば、自治体の「こころの健康相談」や、NPO法人の「電話相談」など)。また、学校の保健室やカウンセラーも、あなたをサポートするためのリソースになり得ます。もし「相談するのが怖い」と感じるなら、最初はオンラインチャットやメール相談から始めてみても良いでしょう。大切なのは、「一人で抱え込まない」ということです。

最後に、あなたが普通の生活に戻るためには、時間がかかることを許容してください。トラウマからの回復は、「直線的」ではなく、「波」のようなものです。良い日もあれば、突然つらくなる日もあるでしょう。そのたびに、「またか」と自分を責めるのではなく、「私は回復の途中にいる」と受け止めてください。また、小さな進歩を祝うことも忘れないでください。例えば、「今日はいつもより1時間長く眠れた」「車の音を聞いても、昨日より動悸が軽かった」という小さな変化も、回復の証です。そして、あなたが友達を思う気持ちは、決して無駄になりません。あなたが今、自分をケアすることは、将来、友達と再会した時、「あなたも生きていてくれてよかった」と笑い合えるための準備なのです。

今すぐできることとしては、まず呼吸法を試してみること、そして誰かに話す勇気を持つことです。あなたの経験は決して「大げさ」なものではなく、助けを求めることは弱さではなく、勇気です。一歩ずつ、あなたのペースで進んでください。あなたの心は、必ず癒えます。

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